子どもを育てるということは、決して大変なことではありません。
情報過多の時代に、大切なことを見失わないことが、大切なことだと思います。
子どもの成長発達に一喜一憂だと思います。
不安も大きく、これでよいのか?と思うことも多いでしょう?
けれど、人間にとって基本となるコミュニケーションこそが、親子間のコミュニケーションです。
これは、子どもが産まれたそのときから始まります

子育ては決して親から子どもへの与えられるものではありません。
子どもから親へ与えているものも、とてもたくさんあるのです。

それに気がつくことができるのは、
親が子育てを楽しむという感覚を、持ち続けていれば、必ずわかると思います。

私自身、子どもを育てたことはありませんが、
医者として成長した過程で、子どもやその親から受け取ったものがどれほど多いかを
実感できているので、これは確かなことです。

エリクソンは、ライフサイクルモデルを作り、
その時代に達成できていなければ、次の段階には進めないのだと、
それは、 社会性の獲得のにも言えることなのだと言います。

「私たちが社会的に成熟していくときに、その時その時に乗り越えていかないと行かなければならない主題」
(児童精神科医 佐々木正美先生による言葉)を示します。
前の段階ができていないと思われるときには、
年齢にとらわれず、まず達成できるような子育てをしてみてください。

乳児期
(6ヶ月くらいまで)

■ 基本的な信頼
  母親的な人が、赤ちゃんの望んだようにしてあげること
  そうすれば、子どもは自分を信じることができるようになります。

してはいけないこと:命令や指示をすること

幼児期
(2歳くらいまで)

とても難しいですが、
大切な時期です。

■ 自律性(自分の衝動をコントロールする力)
  すぐにできるようにならなくてもよい、というメッセージを伝えながら、
  こつこつと繰り返し教えてあげること
  (それぞれの子どもには、個人差があるので、それも認めること)

してはいけないこと:「まだできないの」「何度言えばわかるの」
  親がコントロールするのではないのです。
児童期
(就学前まで)
■ 積極性や自主性
  何でも自分でしようとする。何でも実験してみる。
  自発的な探求心をそだてるため、いたずら遊びを許してあげる
  自律性が育っていれば、自分で納得できる力はついています。

してはいけないこと:一度失敗すると、やめなさいという。
学童期
(小学校まで)
■ 勤勉性(社会的に勤勉に生きていく基盤を作る)
  同時代の仲間と同時代の文化を分かち合う体験をする
  仲間と知識や体験を共有あうこと、友達に教えること、教えられること
  質ではなく、量が大切な時期。

してはいけないこと:お金をかけて、環境を作り上げること
思春期・青年期

■ アイデンティティー
  価値観を共有できる仲間と深く関わること(量よりも質が大切)。

佐々木正美シリーズ2 「子どもの心が見える本」より一部改変

参考にしてほしい本(佐々木正美先生の著書)
子どもへのまなざし

続 子どもへのまなざし
  いい人間関係ができる子に育てたい―友達作りの能力をのばす親の工夫
「お母さんがすき、自分がすき」と言える子に―信頼されて子どもは育つ