注意欠陥多動症候群(ADHD) / 広汎性発達障害(自閉症) / 学習障害 / 精神遅滞


【特 徴】コントロールがきかず動きが多い注意が散漫突発的な行動
【原 因】遺伝・未熟児・二次的(虐待・愛情剥奪・家庭内の不安定さなど)と言われているが、明らかな原因は不明。
【症 状】 じっとしていない。集団遊びができない。落ち着きがない。聞き分けがない。注意力が散漫。
     乳児期→言語理解が悪く、発音が不明瞭なことが多い。運動発達正常。
     学童期→多動は10歳頃から減少します。
         注意力の散漫さが目立ちます。(宿題を忘れる。時間割が準備できない。友達との約束を忘れる。)
【支援方法】
良い行動を誉め、強化し、好ましくない行動は無視します
          また、間違った行動をしたときは、その活動を中止させて、あらかじめ決められた退屈な場所へ移動させます。
      
 おだやかにゆっくりと一度だけ話します。
       
子供が興奮しているときは叱らないようにします。
       
教室の席は先生の最も近いところ(中央の真ん中)にします。                              
【問題点】 学習障害を合併することや、きちんとした対応がされていないと、自己評価や自尊心を低下させます。

       小学生の薬を飲むことで多動や衝動性を押さえることができる場合があります。
       しかし、思春期に入り、自分なりの対応策を考えるサポート的な対応をする必要があります。
【治 療】 薬物(リタリン(脳刺激剤)・抗うつ剤・テグレトール)を投与します。

参考にした本:ADHD、LD、HFPDD、軽度MR児保健指導マニュアル   診断と治療社
       おとなのADHD―社会でじょうずに生きていくために   VOICE社
       読んで学べるADHDのペアレントトレーニング
     明石書店


【特 徴】3歳以前から
     非言語的なコミュニケーションの障害
       楽しみ、興味などを人と共有することができない。他人への関心が乏しい。視線が合わない。
       人のマネをしない指さしをしない
       相手との距離感や表情から気持ちを読み取ることができないので、相手がいやがっていてもわからない。
     意思伝達の質的な障害
       言葉(始語)が遅れることが多い。
       言葉の理解が悪く、会話が成立しない。おうむ替えし、気に入った言葉や意味不明なことを繰り返す
       言葉がたくさん出ていても、場にあったやりとりにならない。
     反復的で常同的な行動
       気に入った物を常に持ったり、触ったりしている。横目を使ってみる、てをひらひらさせる、ぐるぐるまわす。
       同じ道順にこだわる。マークや車など、特定のものに対して強い興味を示す。      
【分 類】上記の3つの特徴を持つ場合を自閉症(広義)または広汎性発達障害といいます。
      その中で、知能指数が正常(IQ 70以上)の場合、「高機能自閉症もしくは高機能広汎性発達障害」といいます。
      アスペルガー障害とは、言葉の遅れがない、または、はっきりしない場合に診断されることが多いです。       
【症 状】乳児期→育てやすい(あまり泣かない、自分から欲求しない)。物音や刺激に過敏でよく泣く。
           視線があわない。指さしがでない。抱かれるといやがる。
      幼児期→集団行動が苦手、自己の興味にのみ没頭します。会話でのやりとりが著しく苦手です。
            偏食が強い。突然パニックになるが、親からみると理由がわからない。
           言葉が急速に伸びてくると種類は増えますが、場にあったやりとりが成立しません。
     学童期→集団行動がとれない。 表情から人の気持ちを読むのが苦手。
           できる分野とできない分野の差が激しい。
【対 応】社会生活のスキルを自然に覚えていくことができないので、情報を入りやすい形にしてあげます。
     ひとつひとつゆっくりとした気持ちでかかわってあげることが大切です。
     これがわかるから、こっちもわかるだろう…という対応が、一番子どもにとって不安を感じます。
     未完成の課題を与えて、仕上げをこどもにやってもらって、達成感を感じさせるようにします。
     言葉がでることにこだわらない。
       外に出る言葉より、親の言葉を理解していることが大切です。
       また、子どもが言葉を話さなくても、大人はわかりやすく短い言葉を語りかけて、「単語」と「物や人
」の関係を示しましょう。
        例:幼稚園のかばんをみせて「幼稚園へいきます」など。  
        言葉が出だしたら、完璧にいえなくても言おうという姿勢を誉めてあげましょう。
        例えば、クレーン現象(手をひっぱる)で要求を示していた子が、「(ジュー)ス」と言えたら、誉めてあげるなど。
     何から手をつけるのかを明らかな形で示してあげる。見通しをつけてあげる。
       好ましい行動をするようにさせて、十分に誉める。(年齢相当のほめ方をする)
       行動を指示し(例:座りなさい)、できればその行動を容認します。(例:それでよいのよ)
       間違ったことをしたら、その場で大きな声で「ダメ!」と叱ります。(これは危険な場合のみ)
       それ以外は、正しい行動を教えてあげましょう。
       パニックをおこしているときは、大人は冷静に対応し、落ち着いてから理由をききましょう。
       また、パニックとおこしている前、最中、後の行動を分析して、予防策を考えてみましょう。
       新しい環境や場所が苦手です。事前に写真やタイムテーブルで知らせてあげましょう。
     いじめを防ぐ
     親だけで抱え込まず、関わっている人達(先生、ドクターなど)と子どもの情報を共有しましょう。
       そして、その中からこどもにとってわかりやすいやり方を見つけていきましょう。必ず見つかります。
      あるやりかたで上手くいかなくても、もしかしたら理解できるには成長していなかったり、わかりにくかったりすることもあります。
      納得するのに時間がかかることもあります。

参考にした本:自閉症の子どもたち            酒木 保著    PHP新書
       自閉症児の保育・子育て入門        中根 晃著    大月書店  
       障害を知る本7 自閉症の子どもたち   茂木俊彦監修    大月書店
       アスペルガー症候群と高機能自閉症の理解とサポート  杉山登志郎編著   学習研究社
       アスペルガー症候群と学習障害  榊原洋一著  講談社α新書
       高機能自閉症・アスペルガー症候群入門   内山登喜夫著 中央法規社
       自閉症への親の支援―TEACCH入門     E.ショプラー編著 黎明書房
       自閉症児のための絵で見る構造化 佐々木正美監修 学習研究社
       ADHD、LD、HFPDD、軽度MR児保健指導マニュアル   診断と治療社


【特 徴】努力しても、書く、読む、計算するなどある特定の能力を身につけることが困難
     知的発達は正常
     中枢神経系に原因があると言われているが、不明。
【症 状】単語が読めない。文章を読むことが困難。読み間違い。 漢字の読み書きができない。    
     改行、段落を間違う。助詞により文章が区切れない。
【対 応】どのレベルで学習障害が起こっているかを明らかにし、本人の得意な面からアプローチを使う学習法を工夫する。
     勉強以外の好きなこと、得意なことを見いだし、その能力を伸ばす
     誉める、共感する、感心する、関心を持っていることを伝える、叱るときは、強く短く。                
【問題点】不登校(いじめ、自信喪失)。努力のわりに報われないので、自信を喪失する。   

参考にした本:アスペルガー症候群と学習障害  榊原洋一著  講談社α新書
       学習障害(LD)及びその周辺の子どもたち  同成社
       ADHD、LD、HFPDD、軽度MR児保健指導マニュアル   診断と治療社



【特 徴】知能検査でIQが70以下
     意志を伝える、自己管理能力、社会性・対人技能、自律性などで年齢に比して劣っている
     18才未満。
【対 応】知的な能力が極端に低くない場合は、本人の努力不足と捉えられて、無理を強いられる場面が多くなりやすいです。
     このため、発達歴や学習能力から精神遅滞が疑われる場合は、専門機関の受診を行い、知能検査等を行い、患児の能力に見合った対応をすることで、
     二次的な精神障害の発症を予防する必要があります。             
【合併症】てんかん・自閉症・注意欠陥多動症候群など