チック / 夜驚 / かん黙 / 強迫性障害 / 


 チックとは、突然、本人の意思とは関係なく、無目的な動作が頻繁に繰り返される素早い筋肉の運動です。まばたき、くちをすぼめる、咳払いをする、などがよく見られます。睡眠中はほとんどない。 集中しているとき、楽しいときは減少することがあります。自己評価の低下、抑うつ気分などが現れやすい。

 7歳〜11歳ごろの男児に多い。

 種 類:一過性チック障害:運動チックがメインで、よくなったり、わるくなったりを繰り返しながら、改善し、予後は良好です。
     
慢性運動性・音声チック:いろいろな部位の運動チックや音声チックが、いろいろな時期に起こるが、同時には起こらない。学習障害などの二次的な弊害が起こりやすい。
     
トウレット症候群:いろいろな部位の運動チックや音声チックが同時に起こり、汚言を伴う。強迫症状を起こすことが多いです。

 合併症:学習障害、ADHD、衝動性、強迫症状                                        

 治療・対応:無理にやめさせようとすると、緊張が高まり逆に治りにくくなる。「叱らない」「注意しない」「話題にしない」ようにします。子どもを受容し、ストレスの軽減に努めます。多くは、自然に改善しますが、いくつかの症状がでているもの、声を伴うものなどは、時間がかかる場合があります。 声が出て、授業に集中できないなど、日常生活に不自由する場合は、薬を飲む場合もあります。


脳の成長過程で一時的に見られる現象です。 睡眠中、突然起き出し、強い恐怖を伴った表情や動作をします。 睡眠時間の最初の3分の1に出現して、 家族が関わっても落ち着かないのが特徴です。また、 後でそのときの行動を聞いても、思い出せません。

 3歳〜6歳に発症し、10歳以前に消失します。

 きっかけ:恐怖を体験した後で起こりやすい。しかし、楽しい体験や緊張の後で起こることもあります。
 対  応:自然によくなるものなので、起こったときの危険回避に努めます。
      しかし、他の家族の睡眠障害を引き起こしている場合は短期間のみ睡眠鎮静剤を用います。 
                



言葉を話す能力を持っているのに、話さない状態のこと。
 全かん黙:家庭の中・外にかかわらず、どんな場所でも話をしないこと。
 場面かん黙(選択制かん黙):特定の場面(家庭内で家族や母親のみなど)では話をするが、それ以外の場面では話をしない。
ほとんどのケースが、場面かん黙なので、こちらについて解説します。

 小学校入学前に発症することが多いが、この頃は「内気」「内弁慶」などと考えられ、また家庭内では話をするために、あまり問題視されることが少ないです。

 原因:最近では、軽度発達障害が基礎にあるのでは…と言われているが、会話によるコミュニケーションが乏しいので、専門機関でも評価することが難しい。
    家庭内環境では、祖父母などの威厳が強すぎて、父母に家庭なでの実権がない場合が多いともいわれています。
    患児が話をしないために、親からの情報収集が主となってくるため、はっきりとした要因はわかっていません。


 対  応:家庭内で話をするために、専門機関を受診するきっかけを失いがちです。
      けれど、年齢が高くなればなるほど人と違うコミュニケーションの方法がわからないなど、自己否定感を持ってしまうと、
      治療反応性が悪くなってしまいます
。学校や幼稚園・保育園などの先生から指摘を受けたら、早めに専門機関を受診させましょう。
      無理に話をさせよう…とするのは、逆効果です。
      他者との緊張や不安を少しでも軽くさせて、言葉を使わないコミュニケーションができるように援助を、先生と協力して考えてあげましょう。
         

参考にして欲しい本:



「こだわり」「確認する作業」による言動が極端に強くなり、日常生活に支障をきたすために、本人や周囲に人達が困ってしまう状態。

 10才前後から症状がはっきりとしてくる場合が多いです。しかし幼児期から発症したとする報告も多数あります。

 症  状:強迫行動:手を何度も洗わないと気がすまない外出時に戸締まりをきちんとしたか何度も確認する
      強迫観念:
ある考えが浮かんだときに、バカな考えと思うが、気になって仕方がない、など。
      低年齢児の場合は、強迫行動により母親などを巻き込むことが多いです。
 対  応:無理にやめさせても、止められるものではありません。
      周りの人間(多くは母親)を巻き込んでいる場合は、大人が疲れてしまっていることも多いので、専門機関へ相談することが必要となります。
      理解されていないと、患児の自尊心を低下させてしまい、二次的な精神障害となる場合もあるので、注意する必要があります。