体が成長するように、こころも年齢とともに成長していきます。
こころの成長の過程で最も大事なもの、それが、親との関係です。

具体的には、2歳までに、自分の欲求を叶えて欲しいときに、母性的な人との信頼関係を築くことができること
例えば、
空腹のときに、ミルクを与えられる抱いて欲しいときに、抱いてもらう眠いときに、ぐっすりと寝かせてもらえる空オムツが汚れて気持ち悪いときに、替えてくれるなど

これができていると、3歳頃から、
 
安心して母親から離れることができます(自我が育つ)
 
しつけを学び、社会の決まりや、他人との関わり方を身につけることにより、自主性を育てることができます。

なぜなら、親と適切な距離を取れるようになることで、その後に広がっていく他者との関係を作り上げる練習をしているのです。 そして、試行錯誤を繰り返して、いろいろな局面を乗り越えることで、体の面だけでなく、こころの面でも発達していきます。

しかし、こどもは自分の気持ちを十分に言葉で表現することができないので、こころの症状がからだの症状となって出てきます。
 
お腹が痛い頭が痛い喘息発作アトピーなど、その原因に心理的な因子が隠れていることもあります。

また、チック、自閉症、ADHDなどの行動面での異常は、早期に発見し早期に介入することで、間違ったかかわりによる二次的な影響を最小限にすることが大切です。

 人と関わることに恐怖心をもったり、自分に自信がもてなかったりということをきっかけにして、学校へ行けなくなってしまう子ども達。病院へ助けを求めてやってきたときには、こどもも親も疲れ切っています。親も子もどちらも、カウンセリングを受け、薬を飲むことによって、少しずつ良くなっていきます。でも、相談しにやってくるまでにかかってしまった時間が長ければ長いほど、こころの病気が治るのに、時間がかかってしまいます。その間の親子の苦労している姿は、痛々しいものがあります。

 医者として感じているのは、小児科医、心理士や看護士などとのチーム医療だけでなく、学校や幼稚園・保育園の先生との関係を作っていくことです。

 からだの病気とともに、早期発見・早期介入が必要です。
外来をしていても、こどもの心へ目が向いていない親に出会います。そんなときに、その親へどんな方法で介入していけばよいのかを考えます。医者の声を聞いてくれるだけの余裕が親にあるのか、そして、私の言葉を受け得れられるだけの信頼関係が築けているのか、そこが一番の問題点だと思っています。

 私自身が、心身症(幼児期:周期性嘔吐症、学生時代〜現在:過敏性大腸症候群)を持っています。どちらも程度としては軽いものですけど、大きなストレス(受験など)のときは、自分の体に注意を向けてあげることで、乗り切ってくることができました。今でも、お薬を飲みながらの日々ですが、仕事に穴をあけることなく過ごせています。

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チック・夜驚・かん黙・強迫性神経症など
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