■ バッテリー 2005/08/14(Sun)
| あさのあつこさんという名前から、「浅野温子」さんを思い浮かべてしまう世代ってあるのかも?最初に、カウンセリングをしている15歳の女の子からこの名前を聞いて、そんな風に思いました。…って、本の説明と全然関係ないですね(汗)。 実は、何度か気になりながら、実際に手にとって読むまでに、1年くらいかかってしまいました。というのも、「児童文学」というものに対する、変な抵抗があったみたいです。 この本を読んでいると、私はなぜかあだち充さんのマンガ「タッチ」や「H2」に出てくるバッテリーを想像してしまいます。というのも、キャッチャーの豪くんのイメージが、重なるのです。どちらもピッチャーの子は、天性の素質があり、かつ努力もするけれど、性格に難あり…という設定。そして、キャッチャーである子は、素質もあり、周りを見渡し、周りとの協調することに優れ、かつ、一見やりにくそうなピッチャーの子との相性も良い、というところ。あだち充さんのマンガを読んでいると、あまりキャッチャーの子の心理描写は出てこないのだけれど、このバッテリーでは、そこのところがかなり鮮明に描かれているので、より思春期を迎えた男の子心理がわかるように思います。 とはいえ、作者は男の子をもつ母親ですから、実はちょっと想像なんかも入っているのかもしれませんね。だから、本当は思春期まっただ中にいる男の子が、この本を読んでどうな風に思うのか…ということを感じます。登場人物が、決していい人ばかりでもないのだけれど、根っからの悪い人も登場しない、というところが、とても現実的でいろんなことを思い出しながら、読める本だと思いました。 まだ文庫本化された3巻までしか読んでいませんが、1巻が一番強烈な印象を残しました。 |
くり坊 |